佃家祖堂代々
・初代 一心斎長治(亨禄四年 1532年没)
室町末期に連歌と立て花をたしなんだ長治を、当家の初祖としています。
・二世
・三世
・四世
・五世
・六世
・七世
・八世
・九世
・十世



一孝庵
如陽
恵道
一花庵
周甫
独庵
考広斎
一白
一松斎

   





・十一世  

良甫
(りょうほ 1757〜1844)

名は、靖嗣。通称は源次郎。号は九如堂。温静斎。一茶菴。良甫は字。上野国安中の人。家業は本陣「駿河屋」。家に伝承した道安系茶の湯や 花道から離れ、中仙道に伝播した文人趣味に耽り、煎茶と投げ入れ花、唐様の書、南画、漢詩などに遊んだ。一茶菴としてははじめて文人趣味 の諸芸の「手控え」をのこしている

・十二世  

心甫
(しんぽ 1770〜1858)

名は佃孝嗣。通称は治郎左衛門。号は心斎。酔充。父の良甫とともに文人趣味を楽しみ、家芸とあわせて特有の文人茶趣味を創りあげている。茶の湯の濃茶の後、薄茶にかえて煎茶をいれ「一服一煎」 と名付けたり、同卓形式[テーブルをかこんで]の会席料理などの記録を残し、書画会を催したりしている。大沼枕山らとの交友が知られる。なお十三世を名のった昇玉は孫。



明治31年 有栖川宮威仁親王によって「一茶菴」と名付けられ、「文人趣味」を伝承する流儀として世に知られるようになりました.
 

昇玉   佃 一茶
(しょうぎょく  つくだ いっさ 1882〜1967年)

初名は、治郎。 当家中興の祖で、大正時代に、我が国初の茶花道の学校 「大阪花道学校」(文部省認可)を創立したり、昭和初期からラジオでの 茶花講座を開くなど、当時朝日新聞社から、「異端児」とまでよばれた奇才。 文人趣味と和文化を融合させ洒脱と軽みをも加味した、独自の風を創りあげました。一茶菴を組織化したのもこの人物。




正充   佃 一鶴
(せいじゅう  つくだ いっかく 1915〜1939年)

名は、明。奔放不覇に新しい茶風や花をめざしながら、惜しくも早世。昭和初年の一茶菴相伝書の板本出版はこの人の手になる。





江南   佃 一祐
(こうなん  つくだ いちゆう 1911〜2007 )

当家初めての女性宗家。
著書「煎茶文人花」(1970・浪速社)「煎茶入門」(1972・浪速社)などで、 煎茶趣味の紹介や普及につとめ、「続煎茶全書」(1976 主婦の友社)や 「現代煎茶道事典」(1981主婦の友社)などにも煎茶のあり方などを論及。
大阪”吉兆”で催した古希記念茶会(1989年)や八十歳の連続80回煎茶茶事(1992年)など戦後最高レベルの煎茶会として話題になりました。
また早くから、ボランティア活動にも力を注いでいましたが、2007年夏卒、96歳。
 
1978年 厚生大臣表彰・大阪市民表彰
1983年 紺綬褒章受賞
1986年 法務大臣表彰・大阪府知事表彰
1988年 勲五等瑞宝章受賞


佃 一輝(つくだ いっき)
一茶菴宗家、号は無祿。古典の文人趣味、煎茶趣味を継承する一方、古典のメソッドを基にした 現代人の煎茶サロンの創設に取り組んでいます。 90年代にセザンヌ、ピカソやウォフォール、ポロックなどと、 中国官窯陶磁器の名品との大胆でアーティスティックな取り合わせによる 煎茶会が注目され、1995年には、そのコンセプトを「婦人画報」誌に一年間連載。 また、1993年からは大阪・東京で「煎茶サロン・ワークショップシリーズ」を企画、 指導し、江戸時代以来の煎茶趣味の内容を学ぶ会を催しています。
     
    1998年から東京で「有以社」、1999年から大阪で「三古社」という 煎茶趣味のグループを創設し、幕末以来の煎茶結社運動を展開するとともに、 一流派に属さない古典煎茶の復興を呼びかけています。
1995年と1997年にロンドン大学で行われた「18世紀関西コンファランス」での 文人について連続発表、1997年大阪市立美術館での特別展「煎茶 美とそのかたち」、 1998年静嘉堂文庫美術館「館蔵煎茶具名品展」でのシンポジュームおよびパフォーマンス、 国立国際日本文化研究センターおよび静嘉堂文庫での共同研究。 「文人趣味」と「煎茶趣味」についての学術的な考究の場づくりや、 紹介のための活動にも力を注いでいます。


■社団法人 茶道花道連盟常務理事
■著書 「煎茶の旅〜
文人の足跡を訪ねて〜 」
大阪書籍
(1985年)
「おいしいお茶9つの秘伝
煎茶を愉しむ」
NHK出版
(2000年)


■代表的な論文・エッセイ
  「煎茶道具の形式と特色」
「去俗の茶」
世界文化社
「名品煎茶器」
(1981年)
「人物項目」 主婦の友社
「煎茶の用語集」(1988年)
「文人趣味とその流入」 大修館書店
「しにか」
(1991年)
「文人と煎茶」 ぺりかん社
「江戸文学17」
(1997年)
「秋成の“清”」 ぺりかん社
「江戸文学18」
(1997年)
「“寄り合い”を読む」 駿々堂
「寄合書画帳 文人書家」
江戸名作画帳全集
(1997年)
「煎茶の美意識“去俗”と“清”」 淡交社
「茶道文化論」
茶道学体系第一巻
(1999年)他


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